
2019年、阪神甲子園球場のスコアボードが全面リニューアルされました。これまでのインビジョンの左右に分割されたフリーボード2面(縦6.40m×12m)が、1面(縦8.32m×横29.76m)に大型化されました。画面サイズは従来の1.6倍となるようです。
画面が広くなり迫力ある映像が楽しめるようになりますが、スコアボードマニアの私(だったのか!)にとっては、それよれも表示される内容が気になるところなのです。
2019年オープン戦が始まり、その実態が明らかになったので、詳しく見ていきましょう。
(ご連絡)Twitterのツイートを多く引用させていただいています。掲載に問題がある場合は、ご連絡いただけると記事より削除いたしますので、よろしくお願いします。
伝統が引き継がれる甲子園のスコアボード
甲子園球場のスコアボードは伝統があります。手書きのスコアボードの明朝体が有名で電光化されるときにもその雰囲気を壊さないようにとブラウン管を採用するなど工夫がなされました。
16ドットの明朝体の甲子園フォントはまさに芸術品でした。ほれぼれする美しさがありました。2011年にフリーボードになりフォトサイズは24ドットに増えましたがそれでも職人技は健在でした。
甲子園歴史館ではその様子を今でも確認できます。スコアボードマニアの方はぜひ訪問されらることをお勧めします。以下に詳しい紹介記事が掲載されています。
withnews.jp
甲子園のスコアボードの変化は以下のツイートが分かりやすいですね。
ツイートでは今回の新スコアボードは四代目となりますが、そのほかにも細かな改修が行われています。
甲子園球場スコアボードの歴史
- 1924年 甲子園球場竣工
- 1925年 初代スコアボードを正式開設
- 1934年 外野中央にスコアボード完成 (通称・軍艦形)(2代目)
- 1958年 完全手書き式に変更、さらにスコア表示と下段を一部改造
- 1984年 新(電光式)スコアボード完成(を3代目)
- 1993年 右半分をカラービジョンのフリーボードに変更
- 2005年 右側のフリーボードをLEDに改良
- 2011年 左側をフリーボードLEDビジョンに、審判名表示部分とプレー記録をLEDに、ボールカウンターをSBOからBSOに変更
- 2019年 1面化・大型化(4代目)
(Wikipedia、甲子園球場史より引用)
甲子園球場の様々な歴史を刻んできたスコアボードの原形ができあがったのは、2代目が完成した1934年です。(1940年当時のスコアボードの写真)
その後、電光掲示板へ技術の進化があってもスコアボードのデザインは伝統を守られてきました。85年間、基本的なデザインは変わっていません。
2019年のスコアボードの1面化によりどのようなデザインの変更が行われたのか。ようやくその全貌が判明しました。
画面はどんな表示になったか?
まずはこのツイートをご覧ください。詳しく解説して行きましょう。
左右対称でなくなった
シンプルなデザインでいいと思いますが、軍艦形と呼ばれた伝統の左右対称のデザインが崩れました。最も違和感を感じる部分です。
打順の位置は大きく変わりませんが、得点表が左により、右端に広告、投手の投球数、打者の情報が表示されます。打者の情報を中央に表示するのは確かにおかしいですが、左右対称でなくなったのは残念です。
高校野球ではこの情報は必要ないので、伝統の軍艦形が復活するのでは?と密かに期待しています。選抜高校野球を楽しみに待ちたいと思います。
打順
これまでと同じ位置、左側に打順が表示されています。若干小さくなった印象があります。また、代打表示は「打」、体操表示は「走」でしたが、今年から、代打は「H」、代走は「R」へ変更になっているようです。
これじゃない感と違和感を感じる部分です。縦幅が細い潰れたような文字がかっこよかったんですけれどね。
スコアボード
スコアボードは左側に寄りその下に阪神が攻撃の時は応援歌が表示されます。通常は守備位置についている選手名が表示されています。
真下から見ると守備位置のホームベースが中央でないのが気になる。ここは中央に合わせても良かったかも?
文字フォント
明朝体と白色のシンプルなデザインは踏襲されていて一安心。しかし太い「0」や、ろのような形の「3」は普通のフォントに変わってしまいました。見やすいですけれどね。守備位置を表示するフォントはなぜかゴシック体。メリハリを付けるためかな?
審判の表示
新しいデザインでは審判が表示されるスペースがありませんが、このような形で表示される場面があるようです。常時表示されていない。ということですね。
アンパイアの表示もやはり中央ではなく、やや左に寄ってしまっています。
伝統を守りつつ最大のチャレンジをしたデザイン変更
今回の画面が1面化にあたり、デザインについてはかなりの苦労をされたと想像できます。これまでの伝統を守りつつ、1画面になったことによるメリットを出すにはどうすれば良いか。
その答えが打順を少し小さくして左に寄せ、スコアボード部分に表示する情報量を増やした。というもの。これにより左右対称のデザインではなくなりましたが、大きなチャレンジだったと思います。
派手さもあり、かつシンプル。いいデザインだと思います。今はまだ、違和感を感じますがシーズンが始まればすぐに慣れるでしょう。
一方で、高校野球などで利用される、ノーマル版のデザインも早く見たいところです。これまでとまったく同じデザインにすることも可能で、それでいいのでは?とも思います。さて、どのようなデザインになるか?楽しみですね。